高田晴子先生の血管老化度をみる血管年齢は、健康指標です。
人は血管とともに老いる───。これは医学教育の基礎を作ったとされるアメリカの内科医、ウィリアム・オスラー博士の有名な言葉です。古くから医療の現場では、血管を若々しく保つことが健康の秘訣という認識がありました。血管年齢はそんな医療の現場で、医師によって提唱された言葉です。
■加速度脈波で手軽に測れる血管年齢。
血管年齢とは、血管の老化度を動脈壁の弾力性が年相応かどうかによって判断するものです。医学博士・高田晴子氏は、加速度脈波(※)によって血管老化度を評価する方法を開発し、特許を取得。非侵襲なうえに指先でわずか18秒で測定できる手軽さから、予防医学の分野で注目を集めています。
■血管年齢は、定期的なチェックが必要です。
血管年齢の測定に利用する加速度脈波の波形は、季節や不十分な睡眠、疲労などによる自律神経の乱れに影響を受けます。また、食事や有酸素運動などの効果によっても変化します。血管年齢は、生活習慣を変えることで改善できるという認識を持っていただき、一回の検査結果に一喜一憂せず、繰り返しチェックし、健康管理にお役立てください。
※加速度脈波…動脈の内圧変化によって生じる末梢神経の経時的な血管伝導波である「脈波」を2度微分して得られる微分波形。